先月、西武福井店で開催された

「版画家・棟方志功展」を鑑賞しました。

作品から伝わってくるエネルギーは

圧倒的で、その迫力に心を激しく

揺さぶられました。

さらに映像コーナーでは、

棟方氏が片目を失明してもなお、

一心不乱に版画と向き合う姿が

映し出されていました。

一本の彫刻刀に込めた思いが、

静かに、しかし確かに伝わってきます。
ここまで情熱を注げるのは、

誰よりも版画の魅力を

感じ取っていたからこそだと思います。

また、初期・中期・晩年と

作品の表現や色づかいが

変化していることにも気づかされました。

そこには、人との出会いや

交流によって育まれた、

棟方氏自身の感性の変化があるそうです。

人は人から影響を受け、

感性は磨かれていきます。

一流の作品や人との出会いが、

新たな刺激となり、

自らの表現力を高めてくれます。

感性が磨かれればこそ、

物事に深く没頭できると思います。

そして没頭の先にこそ、進化があります。
「没頭力」とは、

ひとつのことに夢中になる力。

その力を育てるには、

日々の出会いや体験を大切にし、

感性を豊かにしていくことが大切だと、

改めて感じました。