今からちょうど80年前の今日、7月19日。

夜11時過ぎ、福井市の空に130機の

B29爆撃機が襲来し、約9,000発の

焼夷弾が投下されました。

市内は瞬く間に火の海となり、

およそ1,500名の尊い命が奪われました。

私の伯母は当時小学6年生で、

炎に追われながら逃げ惑うなか、

防空壕を見つけて助けを求めたそうです。

しかし「もう入れない、ほかに行け」

と断られ、涙ながらに熱い地面を

走り続けたといいます。

その後、空襲が終わって戻ってみると、

その防空壕にいた人たちは

全員亡くなっていたそうです。

「もしあのとき中に

入れてもらえていたら、

私は生まれていなかったかもしれない」。

そう語る伯母の言葉が、

今も心に残っています。

戦争は、誰にとっても

悲劇しか生みません。

そして今もなお、世界では

理不尽な争いが続いています。

過去の悲劇を学ぶことは、

未来の平和を守るための第一歩です。

平和は、数えきれない犠牲の上に

築かれてきたもの。
今ある命、今ある日常に感謝しながら、

私たちは精一杯生きていく

必要があります。

亡くなられた方々の

ご冥福を心よりお祈りし、合掌。