三国の歴史と自然に触れてきました

2020.10.26

 10月23日は特別活動で校外での活動でした。

坂井市三国町は、かつて北前船交易で栄えた町です。旧市街のあちこちに、かつての繁栄の姿をとどめる建物や雰囲気が残っています。また、東尋坊や雄島は福井を代表する景勝地で県外から多くの観光客が訪れる場所です。福井の歴史を知り、福井の自然のすばらしさに改めて気付こうというのが今回の特別活動の目的でした。

しかし、残念ながら当日は無情の雨。急遽予定を変更して、午前中は県立美術館で開催中の特別展「テレビアニメーション創成期から現在までの50年」を鑑賞しました。アニメ創生期の作品ということで、生徒たちにはなじみのないものがほとんどでしたが、多くの生徒が興味をもつアニメの原点といえる作品群ですから、何年後かに高校の時に特別活動で見たなと思い出すこともあるのではないかと思います。

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子供の時、誰もがアニメの主人公にあこがれました。

午後は天候の回復を願いながら三国に行きました。東尋坊で昼食をとり、いよいよ岩場見学です。ようやく雨が上がり奇岩がそそり立つ雄大な景色を堪能できると思ったのですが、それもつかの間、かなり土砂降りに近い雨に見舞われてしまいました。でも、生徒たちは一人一枚配られた地域クーポン券も活用して、少しの時間買い物を楽しんだようです。

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東尋坊では全員で楽しく昼食を食べました。岩場見学も何とか出来ました。

その後はみくに湊きたまえ通りに移動して、「マチノクラ」「旧岸名家」「森田銀行」などを訪ねました。

「マチノクラ」ではビデオを見せていただき、三国の繁栄の歴史を学びました。「旧岸名家」では、豪商たちの暮らしの様子を知ることが出来ました。高価な三国箪笥や三国仏壇、水琴窟や商人たちが句会を開いた部屋などの展示からは、豪商たちの豊かさとともに三国の繁栄が優れた文化や技術を生み出したことがわかりました。そして、森田銀行は三国の繁栄を象徴する建物です。いずれも福井の文化遺産としてマスコミで紹介されることもある建物ですから、「ここ行ったことある」と、この日のことを思い出すこともあると思います。

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「旧岸名家」ではボランティアガイドさんに説明していただき、水琴窟の澄んだ音色も聴かせていただきました。